くる病の症状
くる病の主な症状を紹介します。
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足や歩き方、身長に関連した症状
- O脚(内反膝)やX脚(外反膝)がみられる。O脚は歩き始める年齢以降にみられることが多く、X脚は成長するにつれてみられることが多い
写真説明:X染色体連鎖性低リン血性くる病の患者さん(男児,1歳)のO脚の写真(東京都立小児総合医療センター 内分泌・代謝科 医師、多摩北部医療センター 小児科 医師 長谷川行洋先生 低リン血症性くる病『たのしく学ぶ小児内分泌』診断と治療社,2015年,p206より許諾を得て転載)
- 足を引きずって歩くなど歩き方が不安定に見える・歩き方に違和感がある。バランスを取ろうと左右に揺れながら歩く(歩行障害)
こんな歩き方をしていませんか。
動画で見る「くる病の患者さんの歩き方」
- 子どもの身長の伸びが遅い、低いように感じる(低身長、成長障害*)
*お子さんの身長の伸びが同年代と比べてどの程度差があるのか調べたい場合は、下記の身長発育曲線シート(PDF)を印刷して実際に書き込んでみてください。
歯に関連した症状
- 歯ぐきが赤く腫れたり膿がたまったりする歯肉膿瘍や、ひどいむし歯がみられる
他にも、骨や関節などに関連した以下の症状が現れることがあります
- 頭を押すとへこむ(頭蓋癆)、頭の形がいびつになる(頭蓋骨早期癒合症)
- 肋骨の一部分が数珠のようにでこぼこしている(肋骨念珠)
- 背骨が曲がっている(脊柱の湾曲)
- 関節が腫れて大きくなる(関節腫脹)
- 関節がこわばる(動かすのが難しい)
その他の症状
- 脳の一部が背骨の中に入り込んでしまう
- 髪が抜けた状態(禿げ頭)になる
- 体を使った動きが苦手
- 手足のしびれ(テタニー)、けいれんが起こる
この記事の監修ドクター
長谷川 行洋先生
- 東京都立小児総合医療センター 内分泌・代謝科 医師
- 多摩北部医療センター 小児科 医師